マイナス金利とは?

日本銀行が1月29日に金融緩和策として、マイナス金利を発表しました。この話におけるマイナス金利とは、日本の中央銀行である日本銀行と、各金融機関との間の話です。

通常、お金を預けると、預けた分にプラスαでお金が戻ってきます。しかし、マイナス金利ということは、預ければその金額に比例して、元本が減って戻ってくるということなのです。日本は超低金利といわれ、民間銀行の定期預金は平均で0.025パーセントでした。たとえば、1000万円を定期預金で一年間預けても100万2500円にしかなりませんでした。しかし、低金利どころかマイナス金利ともなると大変です。仮に-0.025パーセントになったとすると、1000万円を一年間預けると、999万7500円になって返ってくるということです。そんなことなら、銀行に預けるのはやめようという気持ちになりますよね。同じように民間の銀行も考えるわけです。なので、日本銀行にお金を預けるのではなく、その分を融資等に回そうとするわけです。

企業側からしますと、そのお金をもとに設備投資ですとか、従業員のベースアップ等をし、お金を出回らせることで、結果として景気好調になることを期待しているわけです。そのため、企業への期待感から企業の株価は上昇傾向になります。一方で、金融株はマイナス傾向になります。実際に、金融緩和が発表されてからメガバンクの株価も下落していましたが、とくにゆうちょ銀行はだいぶ下げました。他の銀行と違って融資等はしておらず、国債の塊のようなものだからです。運用という観点から、マイナス金利になることで資産が減少していくことの懸念からゆうちょ銀行への期待がなくなるい、売られやすくなったのだと考えられます。

また、為替への影響も出てきます。昨年末、アメリカは日本とは逆に利上げ、すなわち金利引き上げを行いました。たとえば、日本アメリカともに金利が0パーセントだったとします。そうすると、日本にお金を預けてもアメリカにお金を預けても、100が100で返ってきます。しかし、アメリカは金利を引き上げ、日本は金利を引き下げました。それぞれ1パーセントずつの金利変動であると仮定すると、アメリカに預けると100が101で返ってきて、日本に預けると100が99で返ってくるということです。そうすると、少しでもプラスになれば、と思いたいていの人はアメリカにお金を預けたいという心理になります。

そうすると、円を手放し、米ドルを得ようという動きになりますので、簡単に言うと米ドルに人気が出る=米ドルの価値が上がる、ということになります。なので、円安ドル高傾向になります。実際に、金融緩和が発表された途端、117,8円だった米ドルの為替に一気に動きが出て121円台になる場面がありました。もちろん、他の材料や要因もあったうえで為替は日々変動していきますが、マイナス金利になった、日米での金利差がさらに広がる、米ドルの方が価値がある、といった心理的要因が一気に為替を動かすこともあるのです。

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